MSysGit をインストールする。
MSysGit のインストール手順を記載しておきます。
- MSysGit の Full Installer をダウンロードする。
- Google Project Hosting
- 今回ダウンロードしたファイル … msysGit-fullinstall-1.8.1.2-preview20130201.exe
- Net Installer の方でインストールしてしまうと、不完全な形でインストールされてしまう。
- MSysGit をインストールする。
- インストーラーのウィザードの指示に従っていれば、以下のフォルダにインストールされる。
- C:\msysgit\msysgit
MSysGit のインストールが終わると、MSYS のコンソールが表示されて、以下のようなメッセージが表示されるはず。
Welcome to msysGitRun 'git help git' to display the help index.
Run 'git help' to display help for specific commands.
Run '/share/msysGit/add-shortcut.tcl' to add a shortcut to msysGit.It appears that you installed msysGit using the full installer.
To set up the Git repositories, please run /share/msysGit/initialize.sh
/share/msysGit/initialize.sh は msysGit を最新版に更新するためのものらしいので、実行しておいた方が良いです。
ただし、プロキシサーバーを使ってインターネット接続している場合、以下のように git config コマンドを実行して、Git クライアントにプロキシサーバーを認識させておく必要があります。
git config --global http.proxy http://{Proxy User}:{Proxy Password}@{Proxy Host}:{Proxy Port}
ユーザー名とパスワードが必要ない場合の形式はこうなります。
git config --global http.proxy http://{Proxy Host}:{Proxy Port}
ちなみに、MSysGit を Net Installer 版でインストールしてしまうと、インストールが不完全な状態で終了してしまうので、おそらくアンインストールする羽目になります。
以下の記事によれば、MSysGit は環境変数やレジストリを全く変更していないようなので、アンインストールしたい場合、インストールフォルダを削除するだけで良いらしいと思っていましたが、、、
環境変数 PATH にもインストールフォルダのパスが追加されているので、こちらも削除しておいた方が良いです。
関連記事:
rms-099.hatenablog.jp
libevent をインストールする。
memcached のビルドは、前述した MSYS のコンソール上で行う。
もし閉じてしまった場合は、以下のバッチファイルを実行すれば再表示されるはず。
- C:\msysgit\msysgit\msys.bat
ただし、memcached をビルドする前に libevent をインストールしておく必要がある。
libevent のインストール手順は以下の通り。
- libevent をダウンロードする。*1
- libevent
- 今回ダウンロードしたファイル … libevent-2.0.21-stable.tar.gz
- ダウンロードしたファイルを MSYS の /tmp ディレクトリにコピーする。
- /tmp ディレクトリの正式なパスは mount コマンドを実行すれば分かるはず。
- MSYS コンソールで以下のコマンドを実行する。
$ cd /tmp
$ tar xfz libevent-2.0.21-stable.tar.gz
$ cd libevent-2.0.21-stable
$ ./configure --prefix=/usr/local
$ make all
$ make install
これで libevent のインストールは完了。
memcached をインストールする。
libevent のインストールが済んだら、いよいよ memcached がインストール可能になる。
例えば、/c/opt の下にインストールしたい場合、MSYS コンソールで以下のように実行すれば良い。
$ cd /c/opt
$ git clone --branch engine-pu https://github.com/memcached/memcached.git
$ cd memcached/
$ make -f win32/Makefile.mingw
コマンドを見れば分かる通り、今回は engine-pu というブランチをチェックアウトした。
ビルドが成功すると、memcached.exe というファイルが出来上がる。
memcached を Windows 上で動かす。
memcached を Windows 上で動かせるようになるまで幾つかハマったので、メモを残しておく。
必要な作業:
- MSysGit をインストールする。
- libevent をインストールする。
- memcached を動かすためには libevent も必要である。
- memcached をインストールする。
- 以前は Windows 用のインストールバイナリがあったようだけど、今は見つからないので、自分の PC でビルドしてインストールするしかない。
- memcached を起動する。
- おそらくパスの問題だと思うが、MSYS 上で動かす。
関連記事:
memcached を起動する。
起動自体は簡単で、MSYS コンソールで以下のコマンドを実行すれば良い。
$ memcached.exe -E ./.libs/default_engine.so
コマンドプロンプト上で動かしたい場合はこうなる。
> memcached.exe -E .libs\default_engine.so
memcached がリスンするデフォルトのポートは 11211 なので、他のポートにしたい場合、-p オプションを使う。
$ memcached.exe -p {Port} -E ./.libs/default_engine.so
コンソールにログを出力したい場合、-vv オプションを付ける。
$ memcached.exe -vv -E ./.libs/default_engine.so
memcached への接続は telnet の stats コマンドで確認できる。
なのでメモリに余裕がない場合、コマンドプロンプト上で起動した方が良いと思う。
参考資料:
- Trond Norbye's Weblog: Building Memcached on Windows
- Windowsでgitを使う方法
- InstallMSysGit · msysgit/msysgit Wiki · GitHub
- memcachedでパフォーマンス向上 - TRAJECTORY.JP -
- 第1回 memcachedの起動オプションを把握しよう:memcachedの活用と運用 実践編|gihyo.jp … 技術評論社